今日はいろは坂について紹介する。
国土地理院の地図によれば日光市の中心街である今市からの標高の推移はおおよそ以下の通りである。
下今市駅 390m
日光駅 540m
神橋(東照宮前) 600m
馬返 870m
明智平 1270m
中禅寺湖 1269m
特に、馬返から明智平までは、第二いろは坂(登り専用)約7kmの間に400mを登ることになる。
馬返から明智平までは直線でわずか1.2kmの距離であり、馬返の駐車場から仰ぎ見れば明智平の建物は指呼の間にある。
昭和45年まではケーブルカーで結ばれていた。
この距離を大きく迂回して距離を稼ぎ、勾配を緩和しているのだが、それでも平均で6%=60‰近い勾配がある。
下りは当然、同じ標高差を降りることになる。華厳滝から馬返まで、第一いろは坂(降り専用)でやはり7kmだ。
もっとも、勾配自体は異例のものではなく、たとえば亀割バイパス(霧島市鎮守尾~牧ノ原)などでも約8kmで400mの勾配を登る。
いろは坂の場合には、そこに多数のヘアピンカーブが連続すること、冬は雪と凍結の問題があり、山の陰になる部分が多くて害が増幅されること、それでいてそれなりの交通量があることなどが積み重なって、走るのが難しくなっている。
中禅寺湖へ登る道は、いろは坂1本しかない。
ありがたいことに第2いろは坂は2車線となっており、追い越しが可能だ。
それでも、自動車が多いと走るのに難儀する。
降りは1車線なので、バス等がいると簡単に詰まってしまう。
が、率直に言って多少詰まってくれたほうが、ゆっくり走れて嬉しい。
うしろから煽られると本当に困ってしまうが、自動車の性能を持て余していらつく気持ちもわかる。
いろは坂では、この4月から8月までの5ヶ月間だけで4~5回、事故現場に遭遇した。
よっくすも気をつけて走りたい。
そして、ここを通行する方々にお願いなのだが、どうかゆっくり走ってほしい。
なお中禅寺湖より先は
竜頭の滝下 1300m
戦場ヶ原 1395m
湯の湖 1470m
と続く。