夜行列車で困るのは風呂である。
今は夜の移動はバスが主流となったが、問題は変わらない。
もちろん、鉄道が好き、バスが好きといった向きには、1日ぐらい風呂には入れなくても気にならないだろう。
しかし一般人にとっては大問題だ。
寝台特急などでは、シャワーが使えるものもあった。しかし積載できる水の量にも限りがあるし、ユーザーにとっても「何分いくら」のシャワーカード制では、時間が気になって思うように水も浴びれない。
考えてみれば、駅の内外の売店の充実により車内販売は衰えたのだ。
風呂だって何も列車の中でなくてもいいだろう。
乗車前や降車後に入浴できれば、ニーズを満たすことができるのではないだろうか。
鉄道では当然のスイカ・パスモ等のICカードを利用した改札システムは、浴場の入退場管理にも当然応用できるし、システム面では親和性があるように思う。
といっても夜行列車はすでに廃れてしまったから、現代では駅ではなく高速バスのターミナルにということになろうか。
実際にこんなサイトもある。
このように、長距離の旅客にとって、駅/バスターミナルの入浴施設のニーズがあるとして、短距離客はどうだろうか。
現代では、こういった施設を考える際には当然に地元の利用を見込むものだと思うが、特に地方においては駅と風呂とはあまり相性が良くないようにも感じる。
地方では自動車でのアクセスが重要であって、他の選択肢もあるのにわざわざ渋滞を押して駅の狭い駐車場までたどり着くのはあまり気が進まないものである。
駅前の駐車場はだいたい高いし、そもそも空いているかどうかもわからない。
といって入浴後に電車やバスで帰るのはなおさら避けたい。せっかくリラックスした後にもう一度人前で緊張を強いられるのも嫌だし、吹きさらしの中で電車を待ったり、駅やバス停から歩いて帰るのも面倒だ。
だから郊外の無料駐車場と無料送迎トラムぐらいは最低限ほしいと思う。
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何かしら解決の方法を考えなくてはいけないが、それでもよっくすは、夜行列車/バスの前後に風呂がほしいと思うのである。