コロナウィルスの感染が日本でも拡大し、重大な局面を迎えようとしている。
早ければ数日中にも、感染爆発の状態となるだろう。
もはや感染爆発は「起こるかもしれない」ことではない。
「確実に起こること」だと考えたほうがいい。
あるいは、もう起こっているかもしれない。
これまで日本では、外国と比較すれば比較的感染が抑えられてきた。
考えられる理由は1つ。
運が良かったからだ。
だがおそらく、これからもその強運が続くことはない。
強運に守られた間にどれほどの対策をとることができたかが問われるだろう。
といっても、薬やワクチンがあるわけではない。
結局は1人1人の国民がどうふるまえば被害を最小限に抑えることができるのか、十分に周知できたかということだ。
早ければ2~3年のうちにはワクチンができるとされていて、そこまで達すれば状況は変わる。
もっとも、今の状況では、ワクチンもまずは確認が不十分なままに出回るだろうから、それでまた一定の被害が出るかもしれない。
そういう禊みたいなものが済めば、感染克服ということになる。
しかし、それまでの間、もはや全市民を守ることはできないので、少しでも死者の数を減らすためにはどうするか、ということになってきている。
今の状況では、家族が1人も欠けずに2年後まで生き残っていることは望めないかもしれない。
しかし、1人でも多く生き残るように努力しよう。
そのためには今、どう振舞えば良いか、それが問われている。
流行はすでに全国に行き渡っている。
北海道の奥地も、絶海の孤島も、すでに感染が拡大していると考えたほうがいい。
まして本土であれば、青森であろうが鹿児島であろうが、事実上は東京の一部みたいなものだ。
スーパーに行けば、すでに数人は感染者がいる状態になっていると考えるべきだろう。
自分自身に症状が無いからといって下手に出回れば、それは感染の連鎖も含めて、行きずりの100人を巻き添えに殺して自殺するようなものだと覚悟するべきだろう。
若い人なら、自分だけは助かるかもしれないが。
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さて、2年は無理でも、おそらく数年のうちには何らかの対処法ができるだろう。
縮小した世界経済は、そこから爆発的に成長することになる。
だが全ての国が爆発的に回復するわけではない。
感染の拡大と行動の萎縮に耐えている間に、必要に迫られて技術や社会の革新が起こる。
起こらざるを得ない。
家に引きこもっていても、何かを食べないと生きていけないのだ。
たとえば引きこもった全国民に物資を分配するシステム、引きこもって作業をするシステムが必要であり、とりあえずは現状の技術を最大限活用して対応していくことになる。
だがやがて、もっと良いシステムができる。
スーパーマーケットはレジが無人化し、人の動線は一方通行になるので、棚の配置も変わる。
そもそもスーパーマーケットが無くなるかもしれないが。
ドローンによる宅配も普及するだろうし、その他無人化系の技術は一気に進む。
そうした中で、今は想像もできないような革新的な新しい社会システム、経済システム、技術、そういったものを生み出した国の経済だけが、感染の克服後に爆発的に復活し、成長するのだ。
逆に、それらを生み出せなかった国は、経済が縮小したまま回復することなく、その先はずっと貧困に沈み込むことになる。
腹が減っても肉も買えないし、病気になっても医者にもかかれない、そういう生活が待っているのだ。
そういった面でも、感染爆発を前に我が国は岐路に立たされているとはいえる。