都会で電車に乗ると、車内はこれでもかというほどの広告が下がっている。
駅でも、広告の看板がずらりと並んでいる。
おそらく重要な収入源になっているのだろう。
そしてそれを眺めることが、乗客にとっても、一定の暇つぶしになっているように思われる。
さてこれと対照的に、地方の鉄道、あるいはバスにはほとんど広告が無いのが常である。
利用者の数が都会とは桁違いに少ないから仕方が無いのだが、せっかくのスペースを余らせておくのももったいないように思える。
地方でも、それなりに利用客が付く駅、なかんずく観光地の駅などでは、外観に見るべきものがある場合もある。
(日光駅(栃木県))
しかしそのような場合でも内装はそこまでは凝っていないのが常である。
JR日光駅などは、それでもまだ内装に手がかかっている方だろう。茶色系で統一され、字体もよく考えられている。床だって立派なものだ。
(日光駅の内装)
だがそれでも十分とは思えないのだ。
神社仏閣や教会であれば、居ながらにして厳かな気持ちになるような造りになっているではないか。
電車が来ても、ああもう電車が来てしまった、もう少しここに居たいのにと、そのように思える内装とはどのようなものだろうか。
日光駅(写真)でいえば、まず照明が蛍光灯からシャンデリアに代えることはできるだろう。それで十分な照度を確保できるのかどうかわからないが。
柵が金属丸出しであるところも気になる。木製、あるいは木目調にできるだろう。
造りが開放的であるためにエアコンがかけられないのも痛い。
しかし予算の都合もあるからやれることには限界があるだろう。
電車を待つ間はスマートホンを操る客が大多数だろうから、それへの対応を怠るわけにもいかない。
だがそれでも、できることはあるのではないかと思うのだ。