ロシアがウクライナとの戦争を始めてから、もうすぐ1年半になる。

戦況はロシアの思惑通りには進まず、近頃は劣勢に立たされているような報道も多い。

かろうじて戦線を持ちこたえてはいるが、余裕のなさが伝わってくる。

こうなると、たいへん気がかりなのがモンゴルの行く末だ。

大日本帝国が華やかなりしころ、かつての清帝国の遺領は分裂状態となっていた。

中国では、国民党政権が重慶と南京に分裂し、ソ連邦の支援を受けた中国共産党も革命の機会をうかがっていた。

そうした情勢の中、モンゴルとチベットは独立政権を運営し、満洲でも日本の支援を受けた満州国が成立した。

国民党政権はこれらを認めなかったが、事実としては独立国として存在していた。

第二次世界大戦後、日本の壊滅によって国民党政権は満洲国を接収したが、国民党政権も、それを革命で倒した共産党政権も、モンゴルを征服することはできなかった。

モンゴルの背後にソ連邦がいたからだろう。

しかしいま、ロシアは張子の虎ではないかと疑われ、しかも泥沼の戦争で国力を極限まですり減らしている。

モンゴルの置かれている状況は、非常に厳しいのではないだろうか。

 

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