プロ野球においてエースとは何か。

西鉄のエース稲尾。巨人のエース江川。

どちらかといえば印象で語られることが多い「エース」の称号だが、何か客観的に定義する指標はないだろうか。




そこで、各年度、各球団で最も多くの投球回数を投げた投手を調べてみよう。

投球回数とはアウトを取った回数であり、最多投球回数は最も多くのアウトを取った投手を意味する。

セントラルリーグからみてみよう。広島の長谷川、中日の杉下、国鉄の金田は、評判通りエースとして君臨していたことがわかる。大阪と読売はエース級の投手を複数抱えていた。

読売の別所はエースと言ってよいが、絶対エースとまでは言えないことがわかる。

大阪の藤村もそうだ。

そして、ここでは詳細に触れないが、大阪の梶岡や大崎、読売の藤本や大友も、それぞれエースと言われてもおかしくないような見事な実績を残している。

大阪と読売は、エース級の投手を複数抱えていたのだ。

この10年紀の終盤には、次世代のエースである大洋の秋山、大阪の小山、読売の藤田も顔を出している。

続いてパシフィックリーグ。

セリーグと比較して、絶対エースと呼べるような存在は見えない。

もちろん大映の林、毎日の荒巻、東映の米川はそれらしい活躍を見せているが、特にこの10年の前半では多彩な顔触れが登場し、チームを建設する途上であることが読み取れる。

後半になると著名なエースが現れ、次の10年での成績が気になってくる。

西鉄の稲尾、阪急の米田、南海の杉浦、東映の土橋らがそれだ。

なお近鉄の田中文雄は武智と改姓した後にも、再度登場している。

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全体的にはよく知られた名前が多く、納得感のある顔ぶれだ。

 

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