プロ野球では、投手に対して「沢村賞」なる表彰がある。
最も優秀な先発型の投手に贈られる賞で、かつては読売新聞社が記者クラブに委嘱して選出していたそうだが、現在は選考委員会の審議で選ばれている。
また、選考基準として以下が示され、選考の参考にされている。
登板:25試合以上
完投:10完投以上
勝利:15勝以上
勝率:6割以上
投球回数:200回以上
奪三振:150個以上
防御率:2.50以上
それでも最終的には委員の判断なので、疑問が呈される場合も多くある。
特に現代の野球では完投が減っているので、表彰基準と適合しない場合が多く、問題になる。
2019年のプロ野球の投手成績を見てみよう。
なんと完投、投球回数は基準達成者がいない。
また防御率は2人だけ、勝利も2人だけだ。
これでは年々候補が減り、該当者なしの年が増え、賞の意義が疑われるようになってしまうかもしれない。
だから、この際、現在の各項目の表彰基準を100点として、各項目の合計点を各選手の点数として、それが1位の選手を表彰してはどうか。
たとえば完投の基準は10だから、6完投の大瀬良大地は60点。
防御率については逆数で計算してみよう。
また勝率は逆正弦変換して計算する。
するとこうなる。
並べ替えるとこうなる。
1位はソフトバンクの千賀。
奪三振が大きく寄与した。
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いかがであろうか。
これなら選考委員がいなくても誰でもエクセルで計算できるし、選考の妥当性が問題になることもないのではないか。
時代が変わって完投が0になってもちゃんと順位はつくのだから問題ない。
まあ、セイバー的にはあまり意味の無い点数なのだとは思うが。
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