先日、野球ではサッカーよりもパワーが求められるということを身長を指標に説明した。

しかし、そもそも身長はパワーと相関があるものなのだろうか。

今日はそこを考えてみたい




まず打者を考えてみよう。打者の指標の中で最もパワーを反映するのは本塁打数だ。

そこで過去10年の本塁打王の身長を調べると以下のようになる。

皆が皆、堂々たる偉丈夫だ。最も低いバウティスタJosé Bautistaでも183cmあるし、その次に低いのは188cmの5選手となる。

18選手でのべ24回、その平均は191.2cmとなる。

次に、各年度の首位打者(打率が1位の打者)を調べてみよう。こちらは本塁打ほどはパワーを必要としない。

こちらは14選手20回の平均が187.0cmで、本塁打王よりは低い。

とはいえ168cmのアルトゥーベが首位打者を3回も取っているので、これが平均を下げている可能性もあろう。

だがアルトゥーベのいないナショナルリーグでも、本塁打王の191.8cmに対して首位打者は187.9cmだか。

やはり本塁打王のほうが身長が高く、パワーと身長に関係があるように見える。

とはいえ、本塁打王と比較すれば低いとはいえ、首位打者もアルトゥーベを除けばすべて180cm以上であり、やはりかなりの高身長だ。

パワーのほかにも高身長が有利な条件があるのか。それともMLBで生きていくためには、本塁打王は狙えなくとも一発の可能性が必要なのか。

ちなみにアルトゥーベの本塁打数はキャリアハイで24本だが、ディー・ゴードンのキャリアハイは4発だ。

最後に、投手。

最優秀防御率を見てみよう。

投手こそ長身のイメージがあるが、期待を裏切らない偉丈夫ぶりだ。

その平均は192.2cmで、本塁打王をも上回る。

リーチがあるほうが球速が出やすいのか。それとも投手こそ、本塁打を打つ以上にパワーが必要なのか。

まとめよう。

というわけで、パワーと身長にはある程度の相関がありそうだ。

 

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